昨今、インドアゴルフスクールが隆盛だが、レッスンやクラブフィッティングの場で様々なデジタル機器が活躍している。タブレットでスイング動画を確認したり、インパクトゾーンを高速度カメラで撮影してヘッド挙動の傾向を探る……。趣味が嵩じて個人宅へシミュレーションゴルフを設置するケースも年々増えていると聞く。
ディテクトの弾道測定器『Golf Swingbetter-CYGNUS(ゴルフ スイングベターシグナス)』もそのひとつ。同社は高速度カメラを得意とするカンパニーで浮谷卓匡社長が、
「『シグナス』は天井から高速カメラでインパクト映像を撮影しているので、ヘッドやシャフトの動き、ヒットポイントも確認することができます」
インパクト時のスローモーション映像を再生
と前置きして次のように説明する。
「視界のある範囲にセンサーが置かれないため部屋の空間が広く使え、快適なゴルフ空間が作れます。また、高性能カメラを搭載しているため、測定エリアが広く、部屋の中央にティーを設置すれば、左右両打席での使用も可能です。また、天井設置型センサーのため自動傾斜台との連動にも最適なモデルになっています」
新製品の『シグナス』は秒間1500コマの高速カメラにより、インパクトの瞬間をとらえ、ボール初速、打ち出し角、スピン量などを算出。弾道のシミュレーションを行うほか、インパクト時のスローモーション映像も再生される。これ以外にも練習場モードに加え、ラウンド及びオンコースレッスンモードを標準サポート。これ1台で様々な用途に活用できるという。
天井カメラセンサー「シグナス」
「歴代モデルを含めた設置実績は1000台を突破。すべて国内で生産しているので、メンテナンスも万全です」(浮谷社長)
と、自信満々。
傾斜プレート
『シグナス』と連動、先述のショットをするごとにボールが着地した位置の地形に傾き、まるでコースにいる臨場感でラウンドやレッスンができるオプションの『ゴルフスタンスプレートDGP1500』(90万円)と組み合わせても200万円弱とコストパフォーマンスにも優れるのが強みといえそうだ。
24時間無人営業のニーズに応える会員システムを提供
ディテクトでは会員情報と予約プログラムを連携して、スマホ或いは予約端末から打席予約を行えるシステムを開発。既に同社千葉店で稼働中だ。
ひとくちで説明すると、ICチップ及びQRコードで各打席へログインして、会員データを一括管理することができるもの。
昨今は、24時間無人営業を行うインドア施設が増えているが、このシステムを導入すれば、建物のドア開錠から打席チェックイン→練習開始→練習時間終了5分前に画面表示→施錠まで一元管理を行うことが可能だ。
また、過去のスイング動画をはじめ、コンペの参加状況やラウンドスコア情報を記録し、すでに会員システム導入済済みの施設との連携に加え防犯セキュリティ(セコム)も万全だ。1台5000円~/月、導入費用及びセコムは別途相談。
精度
天井設置型
- 撮影コマ数秒間1500コマ(高速カメラ×2台)
- 閃光時間1/30000秒(高速ストロボ)
- センサー:5メガ
機能性
■ボール計測
- 初速
- キャリー
- 飛距離
- 左右ブレ
- 打出角(上下)
- 打出角(左右)
- バックスピン量
- サイドスピン量
■ヘッド計測
- へッドスピード
- ミート率
■練習場モード
- ドライバー
- アイアン
- パター
■ラウンドモード
10コースの中から最大20名までプレー可能。複数打席でコンペ同様同時プレー可能。
■オンコースモード
コース内の任意の場所から繰り返し練習が可能
*オプションソフトウエアで米国の有名コースペブルビーチ、ファイヤーストーン、英国ロンドンGC、タイのブラックマウンテンなどプレーできる*シミュレーションと連動可能
■設置スペース
間口3×奥行5×高さ2.8(m)
価格
シグナス(本体):128万円~
スティングレー(自動傾斜台):90万円
無人会員システム:1台5000円/月*導入費及びセコムは別途相談