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シミュレーションゴルフ最前線「ゴルフスイングベター プリズム プロ」

2021.03.10

浮谷社長との再会は「SURF&TURF」を地で行く千葉・鴨川のディテクト社の直営店に取材で訪問して以来だ。

 

遊び心満載の海の近くのインドア練習場。素敵な空間だった。まるで大人の秘密基地。5打席をフルに使って、全員で同じタイミングで打ってラウンドできる機能は、今後のシミュレーターの方向性を予感させるものだった。

 

さらにその前は、新国立競技場前のおしゃれなインドアスクール「神宮外苑サマディクラブ」。毎回の会場のチョイスに強いメッセージ性を感じていた。

 

そして今回、二木ゴルフ南浦和店にお邪魔した。なるほど今度は多くのゴルファーがクラブ選びをする最前線の店頭なのだ。これまでの経緯から、そのメッセージを推察しながら店舗へ向かった。

 

到着すると、店舗の奥に案内された。そこには巨大なVIPルームのような特別な打席空間が広がっていた。普通のインドア練習場なら2打席は取るであろう、贅沢なスペースだ。壁際に目をやると、いま大人気の「PING G425」のウッド、アイアンのヘッドが各種、それに合わせて多数のシャフトが整然と並んでいた。

 

試打室というよりフィッティングルームと呼ぶのが相応しい雰囲気だ。聞いてみると実際に「PING専門のフィッティングルーム」として現在使用しているそうだ。

 

この充実した設備の肝として、ディテクト社の弾道解析機が使用されているということだろう。打席の先には、小型、軽量で持ち運びも可能な同社の弾道解析機「プリズム」の最新モデル「プリズムPRO」が装備されていた。

 

当たらないプレッシャー

準備もそこそこに、打席に立った。体をほぐすために7番アイアンを振る。

 

少しは体がほぐれたところで、「G425MAX」9.5度に純正のTOURシャフトを装着して振った。

 

当たらない。

 

市場では曲がらないドライバーと高く評価されているクラブで弱々しいスライスボールを連発してしまった。まずい。

 

普通に当たらなければデータ計測にもならないし、撮影にも使えない。焦る。嫌な汗が出た。

 

営業中の限られた時間の取材だから、余計に焦り、ますます当たらない。師走の忙しさでクラブを握るのは久しぶりだし、この一週間、首から右ひじにかけて少し痛みがあるし、プレゼン資料の作成で寝てないし、と言い訳ばかりが頭の中をぐるぐる回る。

 

スタッフと浮谷社長に申し訳ないと思いながら球数を重ねていった。悪いなりに何とか撮影が進むと、フェイスの3隅にポッチが付いたドライバーを手渡された。

 

これがあるとさらに詳しい情報が取れるようだ。そういえば、以前の取材のときにはフェイス面だけでなくクラウン側にもポッチが付いたドライバーで打ったことを思い出した。

飛躍的な進歩

 

なかなか当たらずに苦労した計測データを見ながら、浮谷社長との対談を映像に収める。

 

お人柄そのままに柔らかい口調はとても話しやすく、撮影がスムーズに進行していく。最新の弾道解析機「ゴルフスイングベター プリズムPRO」の最大の特徴を聞いてみた。

 

これまで小型、軽量でありながら、秒間1000コマの高速度カメラを使用していた「プリズム」だが、「PRO」ではその1.5倍、一気に秒間1500コマまで性能が向上しているというのだ。すごい。元々のコマ数でも十分な数字なのにその1.5倍なのだ。

 

ボール初速、打ち出し角(上下、左右)、バックスピン量、サイドスピン量、キャリー、飛距離、左右のブレ、それにヘッドスピード、ミート率、欲しい情報はほとんどカバーされている。

 

実際にインパクト直前の写真を見るとヘッドの動きが鮮明でわかりやすい。撮影速度が1.5倍になっただけのことはある。

 

さらにフェイスの3隅にポッチをつけたドライバーのデータでは、ブロー角、クラブパス、フェースアングルが数字とともに残像に合わせたラインで細かくクラブヘッドの動きがわかる。

 

見事にインサイドからクラブヘッドが入っていた。さらに恐ろしいくらいのアッパーブローだった。ティーも普段より高く、マイクラブじゃないし、と言い訳のような納得材料ばかり探していたが、まさにこれがフィッティングにおいて大切な要素になってくるのかなと思った。インパクト直前のクラブヘッドの動きを可視化することは大切な判断材料になるのだ。

クラブ選びに欠かせない

 

使用したクラブは「PING G425MAX」。現代のドライバーの代表格であり、大きな慣性モーメントを追求している開発の方向性はトレンドをけん引しているクラブである。

 

昔の大型ヘッドは、上手く当たると飛ぶが、右に出てそのまま真っ直ぐ飛んで行ってしまうことが多かった。

 

正しくスクエアインパクトが出来ていないのだ。まさに筆者のインサイドからのヘッドの軌道のことだ。フェイスが正しく戻らず、右を向いたままでボールがそのまま右に飛び出していく。それを補うためというのも理由の一つであると筆者は考えるが、昨今のNEWモデルは同一コンセプトで3兄弟のシリーズ展開が多い。

 

ボールが曲がりにくい大きな慣性モーメントのドライバーはスクエアなインパクトが出来さえすれば真っ直ぐ飛んでいく。だからフィッティングして正しいインパクトを迎えられるヘッドとシャフトの組み合わせを探すのが最新モデルほど大切な要素の一つになっているのだと思う。

 

そのように考えると、ディテクト社の誇る弾道解析機「プリズム」は、ゴルファーと直接対峙するショップの店頭で、代えがたいパートナーとなっていることが予想できた。

 

店舗スタッフからは操作がシンプルで使いやすいとの評判も聞く。大型ヘッドの時代こそ、弾道解析機を上手に活用することが大切である。多くのゴルフクラブの販売店でディテクト社の「プリズム」が重宝されている理由が納得できた。信頼のおける打球解析機は、最新クラブ選びの大切な役割を担っているようだ。

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